2018.03.15
・パンチングメタル一筋に半世紀の歴史刻む
ウチヌキは2016(平成28)年に会社設立50年の節目を迎えました。打ち抜き金網製造会社として神奈川県川崎市で産声を上げた「株式会社ウチヌキ製作所」は1990(同2)年、現社名に変更。現在は神奈川県綾瀬市の本社のほか、福島県西白河郡と兵庫県三田市に工場を展開。タイにも製造・販売拠点を置いています。また、東京都千代田区と三田工場内に営業所を開設しています。
ウチヌキは、こうした生産・販売体制を背景にパンチングの未来を創造する「夢工房」づくりを目指しています。その実現に向けて、精密なパンチングはもちろん、コンピュータを活用したグラフィックパンチングや金属以外の素材に狙いを定めたパンチング加工技術の確立に挑んでいます。
・パンチングメタルの孔を自由に制御する
コンピュータを活用した独自技術の一つがUGP(ウチヌキ・グラフィック・パンチング)です。写真やイラスト、パターン、文字、マークなど、お客様の手元の素材に基づいて、パンチングメタルの孔を自由に制御し、要望に応じて打ち抜くシステムです。原画でもデータでもOKです。
UGPはディスプレイ、看板、装飾品、記念品、広告物、案内地図、内外装パネルなど幅広い用途に対応しています。スチール、アルミ、ステンレスなどの金属板だけでなく、金属板以外の材質にも応用ができます。
UGPはパンチングメタルの命である「孔」で文字やデザインなどを表すため、光や風を通すことができます。透明感があるばかりでなく、重量も軽くなります。製造ロットは一品物から多品種少量品、量産品まで、制限がなく、シート加工からコイル加工まで自在に対応できます。UMP(ウチヌキ・メタル・プリント)と組み合わせれば、表現力がさらに広がります。
・パンチング以外の加工も積極的に挑む
ウチヌキはパンチングメタル専門の加工メーカーですが、パンチングメタルに付随するさまざまな二次加工の内製化にも積極的に取り組んでいます。内製化率を高めることで、品質の向上と維持を図ることができるからです。
ウチヌキの技術はパンチングメタルの製造を通じて得られた「板金加工」「プレス加工」「表面加工」のそれぞれに蓄積されています。例えば、板金加工はシャーリング、曲げ、異形カット、溶接、皿穴、組立などで独自のノウハウを駆使。プレス加工はブランク、成形などで強みを発揮しています。表面加工はUMP、脱脂などで独自色を打ち出しています。
これらの技術を組み合わせることで、製造面での短納期化や低コスト化、一括管理を実現。試作品や多品種少量品から量産品に至る加工を自社でトータルに行うことのできる生産体制を整えています。